ロードストーンに書いた、フレンドさんの修理屋の写真より。
とある新米冒険者のハウス。
今日も彼女の元にやってきた、一人の修理屋とのお話。
冒険者より一つ背が高く、金色の髪を後ろで束ねたミコッテの女性。そのかわいらしい外見に似合わない・・・職人気質が今日も雇い主の部屋に響く。
「あー!もう!丁寧に扱えって言ったじゃない・・・詩人やって何か月たつと思ってるの! んー。弦もすり減ってるなぁ・・・・もう、交換しとくわね。」
「えへへ・・・ありがとう・・・・('ω')」
最近彼女の雇い主になった、栗色の髪の、ミコッテ。
修理屋とは真逆で、短く切りそろえた髪をして、どっちかというと童顔で、口調も割とおとなしい。むしろ弓を撃つよりも後ろで杖やらグリモアやらを振りまわしていそうな感じ。そんな印象すら受けたものだった。
けれども、彼女はその身のこなしと弓の腕で、数多くの魔物を打ち倒している冒険者なのだ。
命を懸ける身の上だからこそ、中途半端な仕事で危険にさらすわけにはいかない。それが修理屋としての矜持だった。
「・・・弦を張りなおして・・・・と。もう、気をつけなさいね。」
「ありがとうございます。」
「ありがとう、は一回!はい、代金!」
「ふえええ!!」
ちょっと小言は多いけども確かな仕事で、話も合う勝気な修理屋。
そんな彼女の一幕の話。
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